世界でいちばんコワイ話

世界でいちばんコワイ話

竹内健 *著
宇野亜喜良 *表紙・イラストレーション
新書館
1968初版・1973.13刷 / 17×16 / 217p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef3-21 ]

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この「竹内健怪奇幻想シリーズ」に、寺山修司氏は次のような文章を寄せています。

“かつて若いフランス文学者として嘱望されていたぼくらの友人竹内健が、ときどき「小さな物語」を書いていることは、前から知っていた。それは、どれもこれも不思議な話ばかりで、木に人間の赤ちゃんが実ったり、少年が少女のからだに貝殻を移植したり、おばあさんの眼球をくり抜いて矢車草をさしたりするものであった。
生まれてはじめて化粧する日の少女の胸のときめきのように、生まれてはじめて竹内健の物語を読む少女は不思議なめまいを感じることであろう。それはまるで「夢の中の散歩」であり、思い出へ帰ってゆく一本道である。”

この本に収められている物語は、 “少年”を主人公とした6篇 。
「薔薇色のプロローグ」から始まり、「幻想黙示録 第一章 赤色の鳥」「第二章 青色の船」 「第三章 黄色の虫」「第四章 銀色の海」「第五章 紫色の丘」「第六章 藍色の沼」、そして、「黒色のエピローグ」に至るまで、さまざまに色を変えながら 、さまざまな少年達の眼に映った、さまざまな世界が描かれています。

読み始めから、ぐんぐんと引っ張られるように…
そして果ては、思いもかけない彼方へと連れていかれるような、そんな読み心地です。
幻想的で不思議で無気味で、悪夢的なおとぎ話たち…でも、いみじくも寺山修司氏が指摘されているように“思い出へ帰ってゆく一本道”のイメージを誘うような甘い旋律も、遠い何処かで流れているような…。
ペダンチックな香り漂う高踏派でもあります…☆

また、このシリーズは、装幀もフォアレディース中、出色の出来で特に凝っているのですが、この本では、宇野亜喜良さんが表紙・挿し絵共に担当。 各物語を1葉ずつ彩っています。見返し紙は、蒼いブルーに侵された薔薇のシルエット…物語を密やかに飾る美しさに満ちています。

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出版社品切れ または絶版 となっています >2018年7月現在

世界でいちばん孤独な話 薔薇の埋葬

世界でいちばん孤独な話 薔薇の埋葬

竹内健 *著
藤本蒼 *表紙・イラストレーション
宇野亜喜良 *アート・ディレクター
新書館
1970.5 初版 / 17×16 / 164p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef3-33 ]
★角背バージョンです

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この本に収められている物語は、「銀色のコレクション」「暗黒星雲」「 死神一○六号」「燈台は空の彼方へ」「ガラスの犯罪」「地獄のフリッパー」「氷河人の復讐」「救世主は春風に乗って」の8篇。

装幀は藤本蒼氏が担当していて、こちらもまたとても凝っています。
見返し紙は、紺碧の夜空に浮かぶ星模様☆ 各章の扉には、星模様を背景に、各章の番号をモチーフにした隠し絵が!
また、特に凝っているのは、全ページを彩る文字の色が紺色で刷られている事☆ 見返しの色と呼応して、美しい統一感を醸し出しています。

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出版社品切れ または絶版 となっています >2018年7月現在

薔薇の天使

薔薇の天使

竹内健 *著
蓮本みゆき *装*挿画
宇野亜喜良 *表紙デザイン
新書館 / FL.10
1967.4 初版 / 17×15.5 / 199p
ソフトカバー
[ 商品番号 N゜ef3-10 ]

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この本に収められている物語は、「望郷の歌」「おごそかな孤独」「氷の薔薇」「虹の祭典」「青色の船出」の 5篇。

「すべて詩的なものは 童話的でなければならぬ」というノヴァーリス氏の言葉がエピグラフに掲げられ、“少年の孤独”をテーマに紡ぎ出されています。

各物語の冒頭には、アイヒェンドルフ、リルケ、オプストフェルダー、ランボオ、ボードレールの詩の一節が掲げられ(敬称略)、ラストでは、短歌が 2篇、物語に寄せられています。

また、各物語の扉として、蓮本みゆきさんによる繊細なモノクロのペン画が見開きで拡がっていて、とても美しいです。
どうぞご堪能ください.:*・゜

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出版社品切れ または絶版 となっています >2018年7月現在

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